医療費控除の仕組みは、1年間で医療費が10万円を超えた場合に、納めた税金の一部が戻ってくるというものです。
保険料を納めている本人と、生計を一にする家族とが高額な医療費を支払った場合、該当する期間に還付申請を行うことでお金が戻ってくることになります。
毎年確定申告の時期がやってきますが、還付申請もそのときに行います。

1月1日から12月31日までの分を合計して判断しますので、領収証など金額がわかるものは、家族の分もなくさずにちゃんと保管しておきましょう。
その年に申告しなかったという場合、該当するのであれば5年前まで遡って申請することができます。

該当する項目は基本的に病気治療ですので、審美だけを目的としたインプラント治療や矯正治療はあたりませんが、審美性のみを求めたものでなく機能を取り戻すための治療は該当します。
たとえば噛み合わせが悪い場合、歯を失ってしまった場合など、医療費控除の対象となることももちろんありますので、歯医者さんに相談してみましょう。

ただし、控除対象になる治療だとしても、健康増進のために購入したサプリメントなどは含まれません。
通院に自家用車を使った場合のガソリン代や駐車場代なども含まれませんが、公共交通機関の費用は含んで良いことになっています。