歯並びの悪さは歯に影響するだけではありません。
咬合が悪くなって咀嚼に問題が発生すると、消化器官に無理がかかるのです。
十分に咀嚼をして飲み込むのと、咀嚼が不十分なまま飲み込むのとでは、後者のほうが胃腸に悪影響が出るのは容易に想像できるでしょう。
咬合は脳機能にも影響し、脳活動が衰えることにより記憶力や集中力などにも影響してきます。
昔から噛むことは健康の基本だと言われますが、これはすべて事実です。
歯並びが悪いと精神状態にも作用し、不定愁訴がよく認められるようになります。
体調が悪くて内科で検査を受けても異常が見つからない人が、歯医者で歯並びを治したら体調が劇的に好転したという話は少なくありません。
歯並びは発音にも関係してきますので、美しい発音のためにも整えておきましょう。
話すことが仕事の人にとって、滑舌の悪さは致命的な欠点になります。
自分自身で滑舌が悪いと認識していれば、人前で話すことに抵抗を覚えてしまうはずです。
話しにくい単語を避けるようになり、語彙力に影響してくる問題もあります。
ほかにも歯並びが悪いと、転倒時などに怪我をするリスクが高くなるのです。
口内や唇を歯で切ってしまうなど、思いがけないトラブルを招きます。