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歯周病治療に効果が期待できる
リグロス(歯周組織再生療法)のご紹介

歯周組織再生療法とは?

歯周組織再生療法とは、
4つの歯周組織を再生する治療です。

歯断面図
1

歯肉とは

歯ぐきのことです。

2

歯槽骨(しそうこつ)

歯を支えるあごの骨のことです。

3

セメント質

歯の根っこの表面を覆っており、歯と歯根膜(しこんまく)をくっつける役割があります。

4

歯根膜(しこんまく)

歯と歯槽骨 (あごの骨)をつなぐ薄い膜です。
噛みごたえを感じたり、噛むときにかかる力を分散させて歯槽骨を守る役割があります。

リグロスの投与

歯周組織再生療法で特に重要なのは歯根膜の再生です。
歯根膜を再生できないと歯槽骨 (あごの骨)の再生もうまくいきません。
そのため、歯根膜にもともと備わっている再生能力を活性化させるリグロスが使われるのです。

歯を支える組織を再生する「リグロス」とは?

リグロス

リグロスとは、歯周組織の再生に効果が期待できる薬剤です。
大阪大学歯周病学教室にて開発され、臨床に積極的に活用されています。
リグロスには歯周病の進行によって破壊された歯周組織を再生する効果があります。
歯周外科手術を行うことで、組織の再生が可能となるため、歯周病によって歯が抜けてしまうことを防ぐことができます。

リグロスの効果

リグロスの効果

リグロスはトラフェルミンとも呼ばれ、 主成分は「bFGF」というタンパク質です。
骨や筋肉などの細胞の増殖や分化を促して成長させます。
さらに血管を新たに作り出す作用が含まれているため、歯ぐきやあごの骨といった歯を支える組織をしっかりと再生する効果があるのです。

リグロスの効果で抜歯を回避

リグロスの効果で抜歯を回避

リグロスは、お口の中の歯周病菌を減らした後に効果を発揮します。
破壊されてしまったあごの骨の部分に直接塗布すると、塗布した箇所のあごの骨が再生され、歯を支えられるようになるのです。
抜歯を回避できるため、ご自身の歯を残せる可能性が高くなります。

歯周病の進行を食い止める効果も

歯周病の進行を食い止める効果も

歯周病により歯がグラついている場合にも、リグロスは効果的です。
歯が揺れるとあごの骨に過度な負担がかかり、病気の進行に拍車をかけてしまいます。
しかしリグロスの効果で歯の揺れが治まれば、歯周病の進行を食い止めることができます。

歯の揺れによる痛みや不快感を軽減

歯の揺れによる痛みや不快感を軽減

リグロスを使った再生治療は、歯の揺れによる痛みや不快感、しっかり噛めない患者さんの負担も軽減できます。
リグロスは、重度の歯周病であっても歯を抜かずに済んだり、歯周病そのものの進行を食い止めたりできる可能性が高まります。

リグロスの費用について

1ブロック(4~6本) 20,000~25,000円(3割負担の場合)
治療時間 60分
※翌日の消毒、14日後に抜糸が必要となります。